全国大会まで残り2週間となった。
4年間を振り返ってみる。
もともとプライドの名前も知らずに入学した私。先輩に誘われて入部した。
1年生のときは、プライドの練習時間の長さと自分の技術にひたすら悩んだ。
同じ寮の友達と生活リズムがあまりに違ってしんどかった。インストラクターさんが怖くて仕方なかった。楽器を鳴らす技術がなくて、ランスルー動画を見ても自分の音は一度も聞こえてこない。「ポイントがないのに音も聞こえないなんて自分がいる意味がない」と思っていた。全国大会が終わり、部活を辞めようかどうか考えていた年末。衣装会に入ってほしいという電話が来た。続けることになった。
2年生は、衣装担当の仕事に追われた1年だった。
後輩が入り、自分の技術とさらに向き合う1年になるかと思いきや、そんな暇はない。特にシーズン後半は裏方の仕事に追われた。その分、楽器を弾いている瞬間が本当に楽しくて、ピット12人で過ごす日々が愛おしかった。2年目はシロフォンになり、楽器弾くのもランスルー観るのも楽しかった。しかし、全国大会に行けなかった。本当に悔しかった。
シーズンが終わり、次は執行だなー。と思っていると、セクションリーダーになってほしいと連絡が。執行期がついに始まった。執行期になってしまった。執行交代式の日はその思いでいっぱいだった。
3年生は、しんどかった。
「自分は壊滅的にリーダーに向いていない!」この言葉が一年に何度頭に思い浮かんだか分からない。前に立ってうまく仕切れない。みんなの心をまとめられない。
最初はみんなでばきばき!!に技術をあげようと思っていた。しかし、技術とか演奏とか、それ以前のことを疎かにしすぎて、ピットのみんなに沢山迷惑をかけてしまった。
シーズン後半は、正直あんまり覚えてない。狂ったみたいに涙が止まらない日もあった。練習を仕切っている最中に泣いたときもあった。何度も何度も何度も怒られた。沢山の人に迷惑をかけた。多くの人に支えられた。だからこそ、2017のショーを見ると、今でも胸がつまる。
やりきれなくても全国大会の日は来る。執行期は終わる。セクションリーダーをやりきれたのかはよく分からない。しかし、最後のシーズンが始まった。
4年生は、一番忙しく、一番悩んだ。
就活しながら、地元岩手と八王子を往復しながら、執行期のサポートとして何ができるか考えていた。4年目を正直舐めていた。執行期じゃないし、という心の甘さは行動に出るもので、やっぱり沢山怒られた。最後まで悩みの連続だ。今までいろいろ見てきたからこそ、様々なことが目に入る。本当の意味で悩み苦しんだのは4年生が初めてかもしれない。4年生がいかに頑張れるか、妥協せずに主体となって動けるかでチームの力が問われると、本当に感じた。
いろいろなことがあった4年間ももうあと少しで終わる。ありきたりだけど、悔いなく終わりたい。大好きなピットの先輩方、大好きなピットの後輩、そして同期の3人。陰に陽に支えてくださる後援会の方々、サポーターさん、スタッフさん、インストラクターさん。見てくださる方々、遠くから見守ってくれる家族。今まで関わったすべての人への感謝をもって。
45期 FrontPit 小田島美沙
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