心をひとつに

ベースパートは、例えば5人なら、1つの譜面を5人に振り分けて、リズムをつくっていきます。
1人ずつ叩く場面もあれば、全員で一緒に叩く場面もあります。

ひとりひとりの理想の音楽のイメージをひとつにしないとバトンをつなげられないのです。

ベースパートになった1年生の私は、他の人と心をひとつにすることは出来ないと思っていました。
自分を開示するのが苦手で、頑張れないときもある私は、先輩たちと心はひとつになれないと思っていました。

それでも話を聞こうとしてくれる先輩や、楽しく練習を進めてくれる先輩のおかげで、ベースという楽器が大好きになった1年目でした。

2年目も、3年目も、悪戦苦闘しながらではありましたが、先輩と、後輩と楽しく音楽をつくっていくことができました。

そして、4年生になり、後輩4人との、5人のベースパートが始まりました。
4人とも、努力家で、優しくて、個性的で、可愛い後輩です。

そんな可愛い後輩たちと楽しく音楽をつくっていきたい、一人ひとりの個性を活かしたパートをつくりたい、と思ったとき、
「心をひとつにする」ということがどういうことなのか、やっと分かったような気がしました。

ただ、理想のイメージをひとつにすることが、心をひとつにすることではなく、
今何を考えているか分かるくらい、お互いのことを知ったり、理解したり、受け入れたりして、心をひとつにしたい、と思える信頼関係なんだと思います。

思えば、1年生の時から、ずっと先輩たちは教えてくれていました。
どの先輩も、パートのメンバーを尊重しながら、みんなでひとつの音楽を作ろうとしていました。

心をひとつにしようとする信頼関係に、居場所がうまれ、いい音楽がうまれ、楽しさがうまれていたことを知りました。

ベースパートはメンバーの心がひとつになるパートです。

46期 Battery BassDrum 松田智美

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