Pride of SOKAに入部する。
1年次の4月、そう寮の先輩に言ったとき、猛反対されました。それは私が教育学科でありながら小学校の教職課程を履修したことによって1.2年次の履修単位がセメスターで30近くになるということ、またその中での両立の辛さをその先輩は知っていたからでした。しかしプライドの高かった私は、自分に出来ないはずがないという根拠のない自信と、ここで人間成長しようという部の先輩の言葉で入部を決めました。
そこからは想像を超える日々で、勉学と部活を何とかこなし、一日一日を生き抜いていく闘いでした。自分の技術に向き合い、仲間と向き合い、全国大会を目指すという日々は今までにないほど楽しく、熱中できていました。ただ、そうやって自分が部活に熱中している間に学部や寮の友達が実行委員会等の学内組織で大学のために悩んで動いているということを知ったとき、自分自身が部活動に意味や価値を見出せなくなってきているのを感じていました。自分が小さく見え、辛かったのを覚えています。
その気持ちが大きくなったのが2年次、残寮生として後輩育成、寮建設、大学建設のために闘った日々です。寮と部活を比較して、部活動をやる目的を見失い、共に頑張る部活のメンバーにさえも疑問を感じていました。部活に充実感を感じられませんでした。
ただ、そんな自分を変える転機がいくつかありました。
一つ目が2年次の創価栄光の集いへの出演です。何故プライドが出演させてもらえているのか、今の私たちに何が伝えられるか、プライドの使命について考えました。その中で本番を迎え、自分たちにしかできない励ましがあることを実感として掴めました。
二つ目は3年次の執行期としての1年間です。部員一人ひとりの部活に対する想いに触れたことで、そんなみんなの想いのために頑張りたいと思えました。また、学友さんとの関わりの中で、そうやって動いていくことこそが大学建設につながっているということを自分自身の中に落とし込めました。
これらの経験で初めて自分が今までもがきながらも続けてきた部活動の意味や価値、プライドでしか為し得ない大学建設について考え、自身の確信とすることができました。
その経験のもと、4年次には部活動の現役と学友会をやらせていただき、プライドの活動とその仲間に自信を持つことができました。部活で自身と向き合い続けること、そこで成長していくこと、それ自体が一人ひとりの人間成長であり、クラブ建設、ひいては大学建設につながっています。その大ロマンに立てば小さなことにも気が抜けませんでした。
4年間しかない大学生活の中でこの部活を選んだことに後悔はありません。今ではそうはっきり言えます。最後の勝利を信じて走り抜けた4年間を自身の誇りとして、これからも前進し続けます。
4年間本当にありがとうございました。
46期 Frontpit 中江直人
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