悩んだら叩く 悩んだら行動

2年目の楽器決めオーディションの日、私は不安でした。
課題に向き合えていない自分、練習する意味を見出す事が出来ない自分がいたからです。

オーディションでありのままの想いを講師の方に伝えました。

すると、
「やれば出来るのに、やらないのは損。おしみんは出来ないだなんて、誰も思ってないよ。自分からベースドラムの役割を掴みに行きなさい。」
と、言葉を掛けて下さいました。

更に、
「悩んだら叩く 悩んだら行動」
という言葉も頂きました。

自分を期待してくへる人がいるということを知り、「期待に応えたい、頑張ろう!」と決意しました。

その日から、行き詰まる度に「悩んだら叩く、悩んだら行動」という言葉を唱えながら練習を積み重ねました。

しかし、すぐには結果が表れません。決意から半年後のレッスン。自分の技術が低いせいでパートの足を引っ張ってしまいました。

それは、心の底から悔しく、
「もっと上手くなりたい」
「早く先輩に追いつきたい」
「仲間としてみんなに貢献したい」
「楽しく演奏できるようになりたい」
これは私が練習の意味を見出した瞬間でした。

その日から、先輩の練習動画を見て、研究し、朝寮の外庭でビジュアル練習をしてから練習会へ向かうなど練習に取り組む姿勢を変えました。
すると演奏とビジュアルの技術が少しずつついていきました。

3年次には、自分の演奏フォームを真似してくれている後輩もできました。初めて自分がやった事が評価されたと感じました。

講師の言葉に加え、原動力となった存在がありました。
それはバッテリーの同期のみんなです。

「おしみんは自分のことよりも人の為に行動出来る人。でも自分を犠牲にするのではなく、まず自分を第一に考えて、自分自身のことと向き合ってほしい!」

私を想ってのこの言葉は心に刺さり、仲間の想いと言葉が成長の原動力になりました。

本気で自分と向き合ってくれる講師や仲間の存在がいかに大切かを知り、自分も周りの人を大切にしようと心掛けて行動してきました。3年目はパートリーダーとしてパート全員で意見交換ができるように工夫しました。4年目は、オンライン練習でも仲間が繋がっていると感じられるように部全体を巻き込んだ企画を行いました。

これからも
「悩んだら叩く 悩んだら行動」
という言葉を胸に、社会人として挑戦していきます。

47期 battery 押見美香

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