「大学では、新しいことにチャレンジしたい」
創大生となった私は新しい環境に期待と不安を感じ学内を歩いていると、学生ホール前で熱心に勧誘を行う数多くのクラブがありました。
その中でもひと際元気な先輩に、「マーチングご存じですか!」
と、声をかけられ見学に行くことにしました。
高校でトロンボーンを吹いていたことからブラスの演奏を見学したのですが、ついでに連れられて見たカラーガードの演技に、雷に打たれたような衝撃を受けました。
前年にアメリカでのプレイヤー経験があり、その圧倒的な演技力に私は一瞬で魅了されてしまいました。
これまで運動経験がなかった私ですが、
“カラーガードに挑戦して、先輩のような演技がしたい!”
と思い、入部を決意しました。
経験したことがないことばかりで、心躍っていたのは最初だけ。徐々に同期と差を感じるようになり、皆の足を引っ張っていると悩むようになりました。同期はカラーガードの経験者や運動部出身者が大半で上達がとても速かったのです。
幼少期に医者から「運動障害」の可能性を告げられたことがあること、聴覚過敏により、ドリル練では耳栓がないと音が怖くて練習できないことなどから、“マーチングに向いていないのではないか” “チャレンジするべきではなかったのではないか“と自分を責めるようになりました。
しかし、先輩達は私を見捨てることなく、分からないことは一から丁寧に教えてくれたり、自主練に遅くまでつき合ってくれたりしました。
誰よりも下手だったからこそ多くの先輩から、数えきれないほどのアドバイスを頂き、誰よりも練習することができました。そのおかげで3年次にはフラッグ・ライフルチーフとして後輩の前に立つことができたのだと思います。
何かにチャレンジすること以上に、どんな困難にぶつかってもチャレンジしたからには、負けじ魂で乗り越えて持続することが最も大切であると学びました。
高い志と優しさをもった素晴らしい人たちと巡り合い、こんな私を支えてくれました。感謝しかありません。
4年間本当にありがとうございました。
46期 Colorguard 猪飼 清
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