入部して早々に、”補欠”という試練にぶつかりました。
全国大会への推薦枠が少なかった2016年、入部者も多く、チームとしてメンバーを選抜し大会に臨みました。そして、全くの初心者であった私は補欠となりました。
全体練習で補欠のメンバーは、みんなの演奏を聴き、言われたことや思ったことを楽譜に書き込んだり、動画を撮ったり、見たりしました。外でひたすらターンやホーンアクションの練習をしたこともありました。私は何のためにプライドに入ったのだろうと悩んだこともあり、何度も心が折れそうになりました。
ある日、合奏中に突然涙が溢れ出しました。
「なんで泣いているの?」と先輩に聞かれましたが、私は何も答えられませんでした。
自分自身で涙のわけをじっくり考えると、みんなが一生懸命マーチングをしている中、吹けずにメモしているだけという悔しさでいっぱいの自分、初心者から始めたから仕方ないと言い訳じみた理由にしがみついている情けない自分がいました。
ー全ては自分との戦いー
先輩からの言葉で、環境のせいにして現実から逃げている自分自身が一番の敵だと言うことに気付きました。
そこから私は、来年入ってくる後輩のためにも自分が補欠としての道を開こうと決意。全体や一人一人の現状を把握し、与えられたメニューを誰よりも吸収し、素直に真面目に取り組もうと努力するようになりました。
あの時、補欠メンバーとしての自分自身と向き合う機会を与えてくれた先輩、一緒に頑張った同期、そして、その後入部し、共に活動に取り組んだ後輩達に感謝の思いでいっぱいです。今まで本当にありがとうございました。これからも創価の誇りを胸に社会で戦って行きます!
46期 Brass Mellophone 宮本彩美
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