0から1を作ること

「私、Prideに入る!一緒に入ろうよ。」
高校時代に友人から言われたこの言葉が私のPrideとの出会いでした。
その時からPrideのことは少し知っていましたが、マーチングはおろか、吹奏楽もダンスもしたことのない私にとって全く縁のないものでした。
大学に入学してまもなく、前に声を掛けてくれた友人とたまたま学内で再会。
そのままPrideの新歓コンサートに行きました。
そこで観たカラーガードのライフルがとてもかっこよく、「自分もカラーガードでライフルがやりたい」と思い、気付けば入部していました。

しかし、カラーガードでライフルができるのは2年生になってから。
それまではフラッグやダンスの基礎をひたすら練習していきます。
ライフルがやりたい自分にとって、とてももどかしい時間でした。
しかも、ダンス経験のない私は、他の同期に比べて体の使い方も振り付けを覚えるスピードも遅く、劣等感を感じ続ける毎日でした。
なんとか1年間を乗り切りましたが、2年生に進級するころには、やっとライフルができるという喜びより、このしんどさから早く解放されたいという気持ちの方が強くなっていました。

2年生になってすぐに「Prideを辞めさせてください」と当時のリーダーに言ったことは今でも鮮明に覚えています。
しかし、その時は、すぐに辞めるのではなく、少しの間練習には参加せず、距離をおくことにしました。
すると、すぐ近くに同じ目標に向かって頑張ることができる同期がいること、頼りになる先輩がいること、頑張る環境があることなど、今まで当たり前に感じていたことが当たり前ではないということがわかりました。

決意を新たにした2年目。
ライフルはもちろん、任命していただいた広報の仕事でPrideの良さを伝えるために一生懸命活動しました。

そうして迎えた3年目。
カラーガードとしてはライフルチーフ、広報では動画制作のリーダーであるエディットリーダーに任命していただくことになりました。
新しいことに挑戦しようと、技術的に難易度が高いことも理解していましたが、シーズンの初めから「オールライフル」をショーに取り入れてほしいとインストラクターにお願いしました。
しかし、やはり全員の技術を向上させるのは難しく、何度も諦めそうになりました。
それでも、ライフルチーフとして一人ひとりの技術に寄り添い、それぞれに合わせたアドバイスができるよう努力し、結果、シーズンの最後にはオールライフルをメインショーの中で完成させることができました。

また、広報としてはコロナ禍で直接ショーを観てもらうことが難しい中、Prideの魅力は画像より映像の方がより伝わると考え、Pride of SOKAのYouTube公式チャンネルを作成し、動画投稿を始めました。
投稿した動画には、いつも応援してくださっている方々からの温かいメッセージが届き、YouTubeを始めて良かったと思いました。
この4年間で学んだことは、「0から1を作ることの難しさ」。
そして、0から1を作ることは、一人ではできないということです。
周りに協力してくれる同期や先輩・後輩がいてくれたからこそ、様々なことに挑戦できたのだと感じています。
こんな自分を信じてくれたみなさんには感謝しかありません。
この4年間の経験は本当にかけがえのないものでした。
出会ってくれた皆さん、支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。

49期 ColorGuard 西村優太朗

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