ありがとう

私がこの世で1番嫌いな人間は自分だ。
そんな自分を変えたくて、好きになりたくて創価大学に来ました。
プライドに出会い、初めて触れる楽器、温かい先輩方に惹かれて入部を決意。

私の前に大きな壁が立ちはだかったのは、3年生の執行期の時。
私は、フロントピットセクションのリーダーに任命されました。
セクションリーダーになるということは、ピットメンバーの人生を背負うということ。
自分に軸や覚悟がなかった私は、どんなピットにしたいか、自分にしかつくれないピットとは何か、考え、悩み抜きました。
そんな時、あるミュージカルに出会い、自分の音楽の軸を見つけました。
それからは、自分のやりたい音楽をみんなに伝えることができるようになり、
「想いを音に体現しゆく舞台の主人公たれ」
のテーマのもと、同期と先輩の力を借りながら、悩んで、チームのために考えながら行動することの難しさと楽しさを学びました。

自分は変われた。
そう思い始めた夏、突然、同期が部を去りました。
私の心の唯一の支えだった人はもういない。
悲しみや悔しさ、様々な感情が込み上げてきて、自問自答を繰り返しては自分を責め続けました。
それから体調も崩しがちになり、リーダーとしての役目を果たせていない時期もありました。
部から離れることも考えました。

でもやっぱり楽しいんです。
みんなと演奏するのが。
すごく楽しくて、まだずっと一緒にいたいって、本当に思ったんです。
私の居場所はここしかない。
特にピットのみんなが私に、ひとりじゃないって思わせてくれました。
3年生の最後の大会の日の朝練は、1年間の出来事が走馬灯のように頭に流れてきて、みんなと目を合わせると涙が止まらなかったのを今でも鮮明に覚えています。
こんな私についてきてくれたピットの皆さん、ありがとうございました。

執行期の時とは違い、自分が引っ張っていくチームではなくなった4年目。
後輩との熱量のギャップや価値観の相違から、みんなでいるのにどこか孤立感を感じ、自然とみんなと距離を置くようになりました。
体調を崩してはみんなに迷惑をかけ、中途半端な活動をしてしまっていました。
そんなダメダメな私に、関東大会前に喝を入れ、前に進ませてくれた5年生がいました。
私を慕ってくれて、一緒に演奏したいと言ってくれた後輩がいました。
手を差し伸べ、居場所を作ってくれたピットのみんながいました。
みんなありがとう。

最後の大会の演奏は、心から楽しめた演奏でした。
大好きなみんなと笑顔でシーズンを終えること。
これがこんなに難しいことだなんて思っていなかったよ。
プライドは私の青春です。
みんなに出会えて本当に幸せでした。
そして両親、家族。
4年間、支え、応援してくださりありがとうございました!
人はなかなか変われない。
私もきっと1cmくらいしか変わってない。
だけど、それがすごく価値のあることだって今は分かります。
まだまだ自分のこと、好きと言えるには程遠いけど、少しは好きになれた気がする。

49期 Front Pit 須佐志央里

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。