2年生の終わりに、先輩から部長の任命をいただきました。
しかし、私には大きな課題がありました。
「よっぴの課題は、人に頼ることだね」
先輩やインストラクターさんからそう言われました。
しかし、自分ではそのことを自覚しておらず、「そうですね」と答えるものの、まるで他人事のように思っていました。
その課題に向き合いきれぬまま、時間が経っていきました。
ショーの練習も段々本格化し、部員の気持ちも大会に向けて高まっていく一方、人に頼れないことから執行期同士の連携ミスや私の個人的な言動により部員に大きく迷惑をかけることが増えていきました。
私は、プライドという場所が部員にとって「笑顔になり元気になれる場所」であってほしいと願っていました。
しかし、このままではその願いが叶わないと思いました。
当時起こっていたクラブの問題のもとを辿ると、最終的にはリーダーである自分自身の課題そのものに行き着くと気が付きました。
そのことに気付いた時、ようやく自分自身の課題の大きさを痛感し、「自分が変わらないことにはプライド全体が良い方向に変わることはない」と思うようになりました。
秋、創大祭が終わり、関東大会に向けて練習が本格的に始まりました。
全国大会出場をかけた大会を前に、
「ここが自分が成長する最後のチャンスだ」
と思いました。
頼るべき部員のことを自分が知らないと気付き、まずは同期とのコミュニケーションを増やしました。
話していくうちに、皆、同じ目標に向かい、同じように自分の課題と向き合っていると知りました。
そして、すぐ近くにたくさんの仲間がいたことに初めて気が付きました。
そんな仲間と一緒に執行期として活動ができて、一緒に大会出場ができることが、本当に幸せだなと思いました。
それからは、自分の想いを話したり弱みを見せたりすることができるようになり、自分が変わっていることを感じました。
自然とプライド全体の雰囲気も良い方向へと変わり、練習にも活気が溢れ、部員が一つになっていくのを実感しました。
そうして迎えた関東大会でしたが、全国大会の出場は叶いませんでした。
部長だった当時を振り返ると、全国に行けなかった悔しさが自分の中に残っていることは事実です。
しかし、時間が経った今、大会の結果以上に心に残っているのは、同じ志をもった温かい仲間の存在です。
私にとって仲間の存在やその大切さに気付けたことは、大会の結果以上に価値のあることでした。
私が成長できたのは、同期の存在はもちろん、温かく見守りどんなときも支え続けてくださった先輩方やインストラクターさん、一生懸命に頑張る後輩たちのお陰です。
プライドに入部して皆さんに出会えたからこそ、今の私があります。感謝してもしきれません。
自分自身の姿で皆さんへの恩返しができるよう、社会に出てもプライドの卒業生として、仲間を大切にしながら成長していきます。
47期 Battery Tenor drum 谷内 良美
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