一歩ずつ、まずは自分から

温かい先輩たちに囲まれ、のびのびと活動した一年目。

演奏の副責任者と大学女子寮の残寮生(監督生)の両立を泣きながらやり遂げた二年目。

ブラスセクションのリーダーになった三年目は毎日が怒涛の日々でした。
リーダーになりたての私は、何を考えるにも着目する点が「ずれている」と常に指摘されていました。リーダーとして部員一人一人の状態を把握し、部員全体の技術アップに向けて奮闘しようとしても、考えるポイントが「ずれている」から様々な課題が一向に解決しませんでした。

また、自分が他人より劣っていると思いたくなくて、変わりたいと思う反面「ずれている」のは仕方がないと半ば諦めている自分もいました。

そんな時、先輩から言われたある言葉。
「あなたが変わらない限り、ブラスは変わらない」

私が背負う責任は自分一人分ではなく、多くの仲間の想いも背負って存在しているのだとリーダーである責任を重く感じました。そして、嘆いてばかりではなく、自分のために、そしてブラスの皆のために変わろうと決意しました。

それからは、自分が「ずれている」ということを認め、「視点がずれているかもしれないから私の考えを一緒に確認して欲しい」と仲間や先輩方に相談を密にするようにしました。

たくさん人に協力してもらいながら、自分の考えを吟味することを繰り返していくと、次第に、自分が変わっていくのがわかりました。そして仲間や先輩方からも「ずれてないよ、合ってる!」「いいね!」と自分の考えを評価してもらえるようになりました。

「たったこれだけ」と思われるかもしれませんが、この経験が私の自信となり、自分の考え方も行動も変わっていきました。さらにみんなの練習へ向かう姿勢がより積極的になり、練習会も活気あふれるものへと変化していきました。
「ずれている」と言われ続け、何も解決に導けないリーダーだった私が、自らの考えを持ち、発信し続け、リーダーとして全国大会まで走り抜くことができました。

「小さな成功が大きな成功へとつながっていく」
「自分が変われば環境も変わる」

自分が変わるきっかけをくれた先輩、もがいている時にずっと寄り添って支えてくれた先輩方・同期、笑顔や元気をたくさんくれたプライドの皆、たくさんの学びを下さった講師の先生方、ずっと応援し続けてくれた家族に感謝の思いでいっぱいです。
5年間、本当にありがとうございました!

これから社会に出ても、たくさんの学びと思い出を胸に、前進しつづけます!

46期 brass trumpet 宮脇聡美

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