入部したのは2020年の秋。
コロナ禍により大学に通うことができず、地元北海道でオンライン授業の日々を送っていました。そんな時、Prideの先輩が激励の言葉と共にPrideの動画を送ってくれたのが入部のきっかけでした。
楽器経験があったため、入学前に一度入部を考えましたが、直接大学に通えない状況から入部することへの気持ちが薄れていました。しかし、楽しそうに演奏演技する姿に、動画を見終わる頃には「やっぱり音楽をやりたい」という気持ちが芽生えていました。
また、人間成長を活動目的とするこのPrideで、自信がなく人見知りな自分を変えたいという思いもありました。「この場所で人間成長する。絶対に四年間やりきる。」と自分に誓い、入部しました。
大人数の部活で活動すること、執行やリーダーの経験、人前で自分の想いを話すこと。そのすべてが初めてで、私にとって挑戦の日々でした。
それに加え、2年次までは仲間の存在やありがたさを感じることができず、周囲に対して心を開けない期間が続きました。
そんな私が少しずつ周りにアクションを起こせるようになったのは、執行期を経験してからだと思います。
ブラスのセクションリーダーを務めたことで、部員と関わる機会が格段に増えました。リーダー経験のない私は、まず部員とコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことに苦戦。
さらに、セクションに執行期が一人であるという責任の重さ、自分が思い描く理想のリーダー像とのギャップに何度も心が折れそうになりました。
「困難は成長のチャンス。乗り越えられない壁なんかない。」
自分にしかできないリーダーを日々模索しながら、部員や自分の技術と向き合いました。
部を運営する立場になったことで、練習に集ってくれる部員への感謝の気持ちや、共に部を牽引する同期への尊敬、存在のありがたさを身に染みて感じました。
そして、大切な仲間とマーチングをすることの喜びを感じられる自分に変わっていました。
4年次には、コロナによる制限が緩和され、たくさんの方に私たちの演奏演技を見ていただくことができました。
無観客、声を出しての応援が禁止された3年間を過ごしてきたため、パレードや大会で「Pride頑張れ!」という歓声をいただく度に胸が熱くなり、涙が出るほど嬉しかったです。
念願だった全国大会の舞台にも立つことができ、4年生まで頑張ってきて良かったと心から思える一年間となりました。
練習に行けば大好きな先輩がいて、同期がいて、後輩がいて。
楽しかった思い出はもちろん、辛く苦しかった出来事も全て、今ではかけがえのない時間だったのだと実感しています。
後輩やこれから入ってくる未来の部員には、どうか一瞬一瞬が大切な思い出になることを信じて、四年間、走り抜いてほしいです。
たくさんの愛情で50期を支え、かわいがってくれた先輩方。
どんな時も諦めず、高みを目指す姿で刺激を与えてくれた後輩達。
楽しいことや苦しいことを共に経験し、心を許せる仲間になった同期。
多くのご支援をいただき、Prideを陰で支えてくださったスタッフさん、インストラクターさん、後援会の皆様。
最前線で応援してくれた家族。
みなさんの支えのおかげで四年間部活を続けることができ、今の私があります。
この四年間で培った経験を活かし、社会に出ても希望を与えられる存在になります。
四年間ありがとうございました。
50期 Brass Trumpet 永間ひとみ
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