こんにちは!バッテリーセクション、シンバルパートのデミオこと新村秀美です!
先輩方のキラキラした姿、チームの活動目的”人間成長”。ただ、そこに惹かれて入部した一年の春。
しかし、期待とは裏腹に、未経験・知識不足の私にとってプライドでの挑戦は葛藤の連続の日々でした。
入部して初めての出演パレードのための譜読み。
配られた譜面が読めない私。同期は譜読みをパッと終わらせていくのに、私だけ八分音符の裏拍が理解できません。小中高の音楽の時間を適当にやり過ごしてきた自分自身を恨みました。外部講師のレッスンでは、朝配られたメニューを自分だけ1日経っても覚えられない。メニューを覚えても叩けず、大泣きしました。
十年間陸上競技に明け暮れた私にとって、音楽を一から勉強する毎日でした。
そして、団体競技が初経験だった私にとって、最も悩ましかったのは、技術でチームの足を引っ張っている自分の存在でした。
『どうして私はこんなに技術が無いのだろう』『どうして私だけこんなに理解力が乏しいのだろう、成長が遅いのだろう』と自分の無力さを感じる毎日でした。
あれほど憧れて入ったプライドで、ここまで辛い思いをするとは思いませんでした。
そんな私が、三年生、有り難くも部長とドラムメジャーを兼任することになりました。
今まで以上に強く自分の技術・経験不足や欠点を責めるようになりました。
技術にも自分の性格にも自信が持てず、
部員の前で話をするときも、練習を進めるときも、こんな自分でいいのかと悩む日々が続きました。
『チームを全国大会に連れていきたい』
『部員を守りたい、支えたい』
そう強く思うのに、力がない自分が悔しく情けなく、部長もドラムメジャーも辞めてしまいたい、逃げ出したいと何度も何度も思いました。
そんな中、ある尊敬する先輩と話す機会がありました。リーダーとして自分に自信がもてないこと、技術や経験が乏しく部員に申し訳ないと思っていることを話しました。
すると、「デミオはどうしたいの?」「部長のデミオじゃなくて、みんなはデミオの部長が見たいんだよ」と。
それまでの私は自分をよくみせよう、みんなに好かれる部長でいようと背伸びをしていました。自分の良いところだけを見せようと自分の弱みを受け入れられなかった自分に気付きました。
「私は部長として何がしたいのか」と、改めて考えると、入部した一年目から部長となった三年目まで、技術に自信がもてない時も、自分の弱さに苦しみ悩んだ時も、いつも私のそばには仲間の存在がありました。どんな私も受け入れてくれる、支えてくれる、そばにいてくれる仲間のおかげで、自分の弱さに向き合い続けることができました。
「大好きな仲間一人ひとりが成長でき、練習に行くことが幸せだと思えるクラブをつくりたい!」「仲間を守り、仲間への愛を行動で示していけるだけの実力と人格を身につけたい」
と、決意をしました。
覚悟を決めて、仲間のために成長したいと思いながら、全てのことに挑戦すると不思議と勇気が湧いてきました。どれだけ失敗しても、立ち直り頑張ろうと自分を奮い立ちあがらせることができました。
「現実の自己を振り向けば、たわいもないことでくよくよしてしまう。力もない小さな自分かも知れない。いつもこんなはずないと思いつつも、何もできない自分かも知れない。だからこそ成長しなければならないのです。あなたのやさしさを待っている人がいる。」
大好きな創立者の言葉のように、大好きな仲間のためと思えるプライドだったからこそ、四年間、ここまで成長することができました。
プライドじゃなきゃダメだった。
卒業した今、そう思うばかりです。私の青春を色濃く、そして情熱的に飾ってくれた、出会えた仲間たちには感謝と、そして誇りしかありません。本当に有難うございました。
卒業後は東京都の小学校教諭として働きます。目の前の一人に愛情を注ぎ、守っていける教師になるために、自身の実力と人格で創価の名を宣揚していくために、一生涯成長し続けていく決意です。
46期 Battery Cymbal 新村 秀美
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