抱えて生きていく
音楽をやりたい。
私のPride人生は些細な気持ちから始まりました。当時感じていた小さなワクワクからは想像もできないような経験をたくさんさせてもらえた4年間でした。

2年生の春、この人たちのもとで成長していくんだと思い慕っていた先輩方が突然の退部。それと同時に、人を信じる気持ちを失いかけ、部活を辞めたいという考えすら浮かばないくらい落ち込みました。
そんな時、私を部活へ連れ出してくれたのは、後輩を、セクションを守りたいという”思い”でした。
もちろん、思いだけではどうすることもできませんでした。
暗い感情を受け止め、引っ張り出してくれた同期。
気を配り、励ましを送ってくださった先輩方。
前に進む道標を示してくださったインストラクターさん、スタッフさん。
本当にたくさんの人に支えられ、私は暗い部屋から、自分の足で抜け出すことができました。

そんな年に果たした全国大会出場。
結果を聞いて、ようやく実感が湧いた瞬間、あまりにも嬉しくて人目もはばからず泣きました。
仲間や後輩たちの苦しみ、努力が報われたと思うと、涙が止まりませんでした。
全国大会で見た景色、感じた空気は、今も忘れられない、忘れたくない特別な記憶です。
しかしそれ以上に、ラストイヤーで作り上げたメインショーは、私にとって忘れられない大切なショーとなりました。
ラストショーは、涙と笑顔に溢れ、2年次の全国大会の帰りのバスで感じた、陽だまりのような温かさを思い出しました。
この感動は、これまでに出会えた全ての仲間との時間や経験があったからこそ生まれたものだったと思います。

後悔も、苦しかった過去も、数えきれないほどあります。それでも今、私の手に残っているのは、マーチングが好き、仲間が好きという、揺るがない事実です。
どんな選択をしてきたとしても、それを「正解だった」と言ってあげられるのは、自分自身だけ。
苦しい状況をどう受け止めるか、そこにどんな意味を見出すかも自分で決められるのだと、この4年間で学ぶことができました。
プライドを続けるという選択は、私にとって間違いなく正解でした。
4年間をやり抜く原点となってくださった先輩方。
私を「かよさん」にしてくれた後輩たち。
こんな私を愛し、そばにいてくれた同期。
私たちの成長を一番に思い、支えてくださったインストラクターさん、後援会の方々。
プライドに縁してくださった全ての方々。
そして、どんな時も味方でいてくれた家族。
たくさんの支えがあったからこそ、私はここには書ききれないほどの、素敵な心の財産を手に入れることができました。心から感謝しています。
これからも、プライドで得たたくさんの財産を大切に抱えて、生きていきます。

52期 Battery Bass Drum 望月佳代
