自分のできることと仲間の存在

 必修の多い理工学部共生創造理工学科でありながら、教職課程の履修を決めていた私は、入部を決めかねていました。

「中高でも行っていたマーチングを続けたい」という思いと、「やればなんとかなるよ」という母の一言に背中を押され、入部を決意しました。

 1、2年次は、仲間と共に練習に励む日々でした。履修科目が多くとも、学生の本分である学業において妥協しないと心に決めて取り組みました。一人では頑張れないことでも仲間の頑張りを見ていると「もう少しだけ」と踏ん張ることができました。

 2年次には衣装責任者を任されました。大役を任せてくれた仲間の信頼を嬉しく感じる反面、時間の制約や業務が増え、学業との両立は非常に困難なものでした。しかし、多くの仲間に支えられて役割を全うする中で、「自分にできることには限りがあり、周囲の仲間に頼ることの大切さ」を学びました。

 3、4年次はプレイヤーを続けるのか、学業に力を入れるため休部するのかを悩みました。

Prideで同じ目標に向かうとき、仲間が自分を引っ張ってくれること。その存在があってこそ頑張れることは、これまでの活動で身に染みて実感じていました。

しかし、自分の将来に必要な確かな学力を身に付けたい。仲間に頼り続けながら頑張るのは「依存」であるとも感じ、「一人でも自立して頑張れるようになりたい」と思いました。そのため、自分の成長できる場所を考え、休部という選択をしました。

 休部をしてからは、「もし今Prideの活動をしていたらどれほどの努力をしていたか」を指標に学業に真剣に取り組みました。その傍らで、Prideのために自分ができることを考え、衣装責任者、マーチング経験者としての知識や技術を活かしながら、現役プレイヤーのサポートを積極的に行いました。

仲間の頑張りに触れるたび、「自分も頑張ろう」と背筋が伸びる思いでした。異なる場所でも、互いに頑張ろうと思い合える仲間は、自分にとってかけがえのない存在だと感じました。また、練習会に行く回数が減っても快く迎えてくれ、慕ってくれる仲間の温かさに触れ、自分は一人ではない、自分の居場所があると実感することができました。

大学生活4年間、プレイヤーとして駆け抜けた時期も、サポートをしながら他の場所で研鑽を積んだ時期も、Prideの仲間の存在が私を大きく成長させてくれました。

 メンバーのみんな、支えてくださったスタッフやインストラクターの皆様。そして活動を応援してくれた家族、関わってくれたすべての方々に心から感謝申し上げます。

最後に、Prideの卒業生として、ここでの経験を糧に、これからも自分らしく歩んでいきたいと思います。

52期Brass Mellophone 櫻井亜美