自分らしさ

私のPrideでの原点は、入部前、1年次の創大祭で見た、記念フェスティバルでのPrideのパフォーマンスでした。

当時の私は目標がなく、どこか色のない世界でした。そんな私にとって彼らはかっこよかった。本当にかっこよかったのです。あの一瞬の感動が、私の世界を彩り始め、私は入部を決めました。

入部すると、「日本一」という大きな目標に向かい、悩み、葛藤しながらも己と向き合い続け、仲間を大切にし、本気で戦う人たちがいました。Prideは、中の人までかっこよかったのです。

ここで私は「自分らしさ」と「己と仲間の可能性を信じる大切さ」を学びました。

役職が無かった私は、Prideで「自分らしさ」ということにたくさん悩んできました。たくさん悩んで分かったことは、「自分にしか出来ないことが必ずある」ということ。そして、個性や可能性を引き出すのは仲間の存在だということです。

3年次は学部の実習に専念するため休部しました。国家試験を控えた4年次、復帰するかは大きな選択でしたが、後輩の温かい言葉に背中を押され、「もう一度みんなとマーチング・カラーガードがしたい」と思いが溢れ、復帰を決めました。

しかし現実は、理想とは程遠いものでした。

団体の中でどこか孤独を感じ、次第に抱くさまざまな感情は全て恐怖へと変わりました。練習に向かう体が鉛のように重くなり、友人から、Prideにいるあなたは苦しそうと言われるようになりました。

自分は何のためにいるのか、むしろ足を引っ張ってしまっているのではないか、気持ちを保てない自分、未熟な自分を受け取めきれず、悔しさ情けなさを超えて、何度も逃げたいと思いました。

もがく中で、創立者のご指導を研鑽しました。

『「団体」の中でこそ、「個性」は生きるのです』

『自分で自分を好きになれないと、人だって愛せない』

これらの言葉を通して、かっこ悪い自分を認め、私らしい戦い方を考えました。そして、部員一人ひとりの個性がより活かされる場所にしたい、仲間の幸福を願える人でありたいと思うようになりました。

何より、自分の存在価値を見出せなかった私に「自分らしさ」を認めてくれ、心を取り戻してくれたのはPrideの仲間たちでした。

4年の11月、模試の点数が伸びず、練習時間を制限する決断をしました。申し訳なさや不甲斐なさに押しつぶされそうになったとき、先輩は道を示してくださり、同期は喝を入れてくれ、後輩は抜けていた分を補うために何度も教えてくれました。

その結果、シーズン最後の出演まで勉強と練習をやり抜き、国家試験を合格することができました。この結果は決して一人では成し遂げられなかったものです。

2年間、自分を見失い、出来ないことばかり目が行き、何度も自分を嫌いになりました。

それでもみんなは、「誰かと比べなくていい」「可能性を信じているから、自分で自分を諦めるな」と、言葉や姿で何度も教えてくれました。

でっかい目標に向かって、ロマンを語りながら本気で共戦することができたのは、自分では気づけなかった強さや可能性を、みんなが信じ続けてくれたからです。

進んだ先には、色のなかった世界から、心からの歓喜も悔しくて涙が溢れた日も、笑い合った日も悩んだ時間も、自分を好きになれた瞬間も、すべてが混ざり合って眩しいほどに輝いていました。

Prideは、一人ひとりが自分らしく輝ける場所です。

多方面で支えてくださったスタッフさん、後援会の皆さま、インストラクターさん、全国の応援団の皆さま、一生憧れの先輩方、喜怒哀楽を何度も分かち合ったまとまりのない同期、頑張る意味も活力も沢山与えてくれた後輩たち、居場所をくれた愛してやまないカラーガードのみんな。本当にありがとうございました。

みんなからもらった優しさと強さは宝物です。Prideだからこそ見られた景色、学んだ感情、出会えた仲間、すべての経験があります。一生の財産です。

心から、ありがとうございました!

52期 Colorguard 後藤真優